書籍やCD、衣料など店頭での「取り置きサービス」利用者が増えている。
電話一本で在庫確認から好みに応じた選定まで行って確保してくれ、都合のいい時に窓口で現物確認したうえで購入できる。
品切れによる無駄足や、広い売り場から探し出す手間を省け、確実に迅速に目当ての品を手にできる。売る側も「店頭販売ならではのサービス」と充実に力を入れている。
丸善丸の内本店お客様サービスセンターの一角で、オペレーター5人が和書検索端末に向かい、客の電話問い合わせに追われる。「端末で在庫確認すると、ラウンダーと呼ぶ確保担当3人に内線連絡し、書棚から真っ先にお取り置きします」と、センター長の佐々木幸司さん。
後日店を訪れた客は、3階インフォメーションコーナーで本を受け取り、隣のレジで精算する。取り置き期間の基本は2週間だが、「延長可能で、1カ月の例もあります」。在庫がない場合、取り寄せ注文すれば3〜10日で同様に受け取れる。「ネット通販と違い、精算前に中身にざっと目を通すことができ、キャンセルも自由」だ。
正確な書名が分からなくてもキーワードや著者名などから探せるうえ、例えば「観葉植物の栽培指南書を2000円以内で」と大まかな希望を伝えれば「該当する中から担当者がお薦めの複数冊をお取り置きし、受け取りの際に1冊を選んでいただけます」。
同店は洋書を含む在庫数が平均120万冊と国内有数規模で、平日で平均2万人が来店する。「忙しいビジネスマン、広い売り場を歩くのが負担なお年寄り、遠隔地からのお客さまなど取り置きサービスの需要は高まり、専任従業員を配置して在庫検索システムも更新するなど充実を図っています」と佐々木さん。取り置き購入客は現在では1日600人前後と、購入客全体の8%近くを占めている。
「買おうと思った本が次に行くと品切れだったことがあり、今は取り置き購入ばかり。ネットで書名を調べ、丸善に在庫確認と取り置きを頼んで買いに行く。右往左往せず、確実で時間の無駄もない。手間のかかるサービスが無料なのだから使わない手はない」と40代の男性会社員は話す。
店にとっても「『丸善なら目的の一冊を確実に早く入手できる』と思っていただくことは大きい」。購入額1万500円未満なら399円、同以上なら無料で何冊でも宅配するサービスも便利。「1冊だけカバンに入れ、あとは宅配という方も少なくない」という。
東京駅の反対側にある八重洲ブックセンター本店も、取り置きサービスの利用が多い。在庫確認や取り置きは各売り場担当が行う。「取り置きのご利用はもともと多く、週末や長い休みには遠隔地からのお客さまが特に増えます。宅配サービスも好評」と店舗事業部の川島和美さん。
銀座山野楽器本店でもCDやDVDの取り置きサービス利用が1日30件以上ある。「常時20万種をそろえていても1枚しかないものもあり、『確実に』とご利用になる方が増えています。音楽CDの販売低迷の影響で地方の小規模店が減っていることもあり、需要は今後さらに高まりそう」と副本店長の横塚仁さん。精算前に売り場のバーコード試聴機で試聴できるので安心だ。
百貨店での利用も多い。「電話お取り置きは特別ではなく、百貨店の当然のサービスとして利用される方が多い」と話すのは、三越日本橋本店営業推進部の高松真理さん。
「限定数が少ないものや保存が利かないもの以外は、できる限り対応します。例えば、ワイシャツなら色とサイズ、価格帯をうかがえば経験豊富な売り場担当がお客さまの年齢や体形などに合わせてお薦めを複数お取り置きし、ご来店時に選んでいただけます」
売り場をあれこれ見ていると1時間、2時間はあっという間で、衝動買いもしかねない。無駄遣いをしたくないときも、取り置きサービスはお薦めだ。
(iza ニュースより)
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取り置きサービス 書店、CD店、百貨店…高まる需要
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/181971
posted by reporter-one at 09:18
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